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比較#3Dプリンター#業務用#比較

おすすめの3Dプリンターを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

業務用3Dプリンター主要7製品を、造形方式・造形サイズ・対応材料・後処理と設置環境・総コストの5項目で比較。デスクトップ機から金属AMまで装置のクラス別の費用相場、治具内製や外観検証など用途別の選定ポイントまで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの3Dプリンターを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

業務用3Dプリンターの導入で迷いやすいのは、本体価格や知名度ではありません。自社の用途に造形方式が合っているかの見極めです。熱で樹脂を積み上げるFDM方式と、液状レジンを光で固める光造形方式では、得意な造形物も後処理の手間も大きく違います。この記事では主要7製品を同じ軸で並べ、用途から方式と機種を絞る手順を整理しました。

  • 強度や耐熱性が要る治具・機能部品なら、FDM方式
  • 金属部品に近い剛性を樹脂で狙うなら、連続繊維を敷き込める機種
  • 意匠確認や微細形状の検証なら、光造形方式
  • 金属そのものを造形するなら、金属AM機

3Dプリンターは、造形方式を起点に選ぶと外しにくくなります。最も大きく出力する部品の寸法、必要な強度、年間の材料費を数値で書き出してから当てはめてください。


この記事でわかること

01

3Dプリンターの基礎知識

業務用3Dプリンターは、3次元データから材料を積層して立体物を造形する装置です。方式・材料・価格帯の幅が広く、カタログ上の最大寸法だけでは判断を誤ります。まず方式の違いを押さえましょう。

FDM方式

熱で溶かした樹脂を、一層ずつ積み上げる方式です。強度と耐熱性が要る用途に向き、製造現場の治具や機能部品の内製で選ばれています。

材料はフィラメントのリール単位で保管でき、扱いやすい点も利点です。一方で積層の段差が表面に残りやすく、外観部品では研磨や塗装が前提になります。

光造形方式

液状の光硬化性樹脂に、光を当てて固める方式です。表面が滑らかで寸法精度が高く、外観確認用のモデルや微細な部品の検証で強みを発揮します。

ただし洗浄と二次硬化という後処理が必須です。レジンの保管や使用済み樹脂の扱いにも手間がかかります。

量産樹脂と金属AM

樹脂の粉末を使って量産部品を造形する方式や、金属粉末から部品を作る金属AMもあります。

いずれも設備の規模が大きく、初期投資は数千万円から1億円規模になります。専任のオペレーターを置ける中堅・大手が主な対象です。

編集部メモ:最初に固定すべきは造形方式です。方式が決まれば、対応材料も後処理の手間も総コストの構造もおおよそ決まります。


02

3Dプリンターの基本的な選び方

3Dプリンターを選ぶ際には、出力物を実用部品か検証用かで先に切り分けることが重要です。この切り分けで、向く方式がほぼ決まります。次の3段階で進めましょう。

用途から造形方式を決める

強度や耐熱性が要る実用部品ならFDM方式、見た目や精度を確かめる検証用なら光造形方式が基本です。

両方を抱える現場では、FDM系と光造形を1台ずつ併用する構成も現実的です。無理に1台へ寄せると、後処理か強度のどこかで妥協が出ます。

最大の部品寸法から逆算する

一度に出力できる寸法を超える形状は、分割して造形することになります。接合の手間と、精度のばらつきが生じます。

最大寸法ぎりぎりの造形は、反りや密着不良も起きやすい点に注意が必要です。カタログ値の8割程度を実用上の目安に、最も大きい部品から逆算してください。

材料費を含めた総額で比べる

本体価格だけでなく、材料費・後処理機材・保守費を合算して比べます。

専用材料を使う機種は材料単価が高く、出力量が多い現場では年間の材料費が本体価格に迫ることもあります。年間の出力量から試算しておきましょう。


03

3Dプリンターの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。3Dプリンターで見るべき項目は次の5つです。まず一覧で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

造形方式

FDM・光造形・量産樹脂・金属AMのどれか

造形サイズ

最も大きく出力する部品が、分割せずに収まるか

対応材料

汎用樹脂だけか、エンジニアリングプラスチックや繊維複合に対応するか

後処理と設置環境

洗浄・硬化・サポート除去の手間。換気や保管の条件

本体価格と総コスト

本体・材料・後処理機材・保守を合わせた総額

造形方式

用途との適合性を決める項目です。同じFDMでも、連続繊維を部品内部に敷き込める機種は、一般的なフィラメント機と性格が異なります。

方式によって、精度・強度・コスト・使える材料が変わります。

造形サイズ

一度に出力できる最大寸法を見ます。同じシリーズでも、機種ごとに造形できる範囲が段階的に広がる製品もあります。

部品を分割せずに出力できるかが、実務上の分かれ目です。

対応材料

汎用樹脂だけの機種もあれば、炭素繊維やエンジニアリングプラスチックに対応する機種もあります。作れる部品の種類がそこで変わります。

専用材料が前提の機種では、材料の調達先も限られる点に注意してください。

後処理と設置環境

造形後にどれだけ手をかける必要があるかを見ます。光造形は洗浄機と二次硬化機をあわせて運用するのが基本です。

レジンや樹脂を扱うため、換気や保管の条件を満たせるかも確認が必要になります。「造形は速いのに後処理待ちで納期が縮まらない」という事態を避けるための項目です。

本体価格と総コスト

本体価格は、デスクトップ機の数十万円から金属AMの1億円規模まで桁が違います。

材料費・後処理機材・保守費を合算した総コストで比べることが、導入後の予算超過を防ぐ前提です。


04

自社に合った3Dプリンターの選定ポイント

機種選定は「どの製品が優れているか」ではなく、自社の用途の条件に合うかで考えると外しにくくなります。自社の出力物に当てはめて、優先順位を付け直しましょう。よくある4つの型で整理します。

治具や機能部品を内製したい現場

比較では、造形方式と対応材料を優先して確認します。強度や耐熱性が要る部品を、社内で作りたい用途です。

FDM方式のうち、産業用途で実績のある材料を扱える機種が向きます。治具の更新が多く台数を増やしたいなら、本体価格を抑えた機種で複数台を回す構成も検討できます。

金属加工部品を置き換えたい現場

対応材料を最優先にしてください。アルミ製の治具やブラケットなど、金属に近い剛性を樹脂で狙う用途です。

連続炭素繊維を敷き込める機種が選択肢になります。切削の外注を内製に切り替えたい、軽量化と強度を両立したい。目的が明確なほど、投資対効果を判断しやすいでしょう。

外観モデルや精密な検証が中心の現場

造形方式に加え、後処理の体制を用意できるかが判断材料になります。意匠確認用のモデルや、はめ合い・微細形状の検証が中心の用途です。

表面品質と寸法精度に優れる光造形が向きます。ただし実使用に耐える強度や耐熱性にはレジンの限界があり、その用途ではFDM系との併用が現実的です。

量産部品や金属部品を造形したい企業

本体価格と運用体制を最優先で確かめてください。樹脂の量産部品や、金属そのものの部品を造形したい用途です。

量産向けの樹脂機や金属AM機が対象になり、初期投資は数千万円以上になります。専任のオペレーターと、設置・消耗品を含めた運用の体制が前提になります。


05

3Dプリンターの費用相場

業務用3Dプリンターの本体価格は、装置のクラスで桁が変わります。主要7製品のうち5製品が価格の目安を公開しています。装置のクラスごとに整理しました。

装置のクラス

該当製品数

公開されている価格の目安(2026年時点)

光造形のデスクトップ機

1製品

米国参考価格4,499ドル。国内価格は代理店に要確認

産業用の樹脂FDM

2製品

約100万〜500万円帯。上位機はより高価格

連続繊維のFDM

1製品

本体・保守などを含む構成で約400万円前後

量産向けの樹脂(粉末)

1製品

公開なし(システム構成・後処理込みの個別見積もり)

金属AM

2製品

機械単体で数千万円〜1億円規模

本体価格のほかに、材料費・後処理機材・保守費が継続して発生します。専用材料を使う機種は、年間の出力量から材料費を試算しておいてください。


06

【比較表】3Dプリンターのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・品質管理・現場操作性・中小適合の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。

順位

製品

提供元

工程管理

品質管理

現場操作性

中小適合

価格の目安

1

Raise3D Pro3 HSシリーズ(旧Pro3)

Raise3D(レイズスリーディー)

4

3

4

5

要見積(Pro3 無印は国内代理店で生産完了。現行はPro3 HSシリーズ)

2

Formlabs Form 4

Formlabs(フォームラボ)

4

4

4

4

光造形方式。米国参考価格4,499ドル。日本国内価格は代理店に要確認

3

Stratasys F123シリーズ

ストラタシス・ジャパン株式会社

4

4

4

3

FDM方式。F170は約100万〜500万円帯、上位機はより高価格。要見積

4

Markforged X7

Markforged(マークフォージド)

4

4

4

3

本体・保守等を含む構成で約400万円前後が目安。要見積

5

EOS M 290

EOS GmbH

4

4

3

2

機械単体で数千万円規模。設置・消耗品込みで個別見積もり

6

HP Jet Fusion 5200

HP(日本HP)

4

4

3

2

システム構成・後処理込みで個別見積もり

7

LUMEX Avance-25

松浦機械製作所

4

4

3

2

機械単体で1億円規模。個別見積もり

この分野は機種の世代交代と資本の異動が早く、現行機種かどうかの確認が要ります。Raise3D Pro3(無印)は国内正規代理店で生産を終えました。現行はPro3 HSシリーズです(2026年時点)。


07

3Dプリンターの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた7製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の用途と照らしながら読み進めてください。

Raise3D Pro3 HSシリーズ(旧Pro3)

Raise3DのFDM方式の3Dプリンターです。3Dプリンターを初めて導入する現場や、コストを抑えた試作・治具製作に向きます。

手頃な価格帯で、実用的な造形サイズと材料対応を備えています。複数台での運用や、部署単位での導入とも相性がよい構成です。

注意点:光造形ほどの高精細さは得にくく、高強度・高耐熱の特殊用途は確認が要ります。無印のPro3は国内代理店で生産を終えました。

Formlabs Form 4

Formlabsの光造形方式のデスクトップ機です。高精細な形状確認や試作、小型で少量の精密部品づくりに向きます。

細部まで精細に造形でき、積層痕がほぼ目立ちません。デスクトップ機で導入しやすく、比較的手の届く価格帯です。

注意点:洗浄と二次硬化の後処理が要ります。造形エリアは約20.0×12.5×21.0cmで、大型部品や高強度の実用部品には向きません。

Stratasys F123シリーズ

ストラタシスのFDM方式の3Dプリンターです。設計検証用の試作の内製や、加工治具の自社製作に向きます。

オフィス環境でも設置しやすく、造形品質が安定しています。F170・F270・F370と、機種ごとに造形できる範囲が段階的に広がる構成です。

注意点:本体価格と材料費は相応にかかります。光造形ほどの高精細さは得にくく、金属部品の造形もできません。

Markforged X7

Markforgedの、連続炭素繊維を部品内部に敷き込めるFDM機です。強度が求められる治具の内製や、金属治具の軽量化・代替に向きます。

造形中にレーザーで寸法を計測する機能を持ち、品質確認の工数を抑えられます。造形の管理はクラウド上で行う仕組みです。

注意点:炭素繊維材の材料費が高めです。2026年5月にStratasysへの売却契約が結ばれました。長期のサポート体制は契約時に確かめてください。

EOS M 290

EOSの金属AM機で、この分野の世界標準級とされる製品です。航空宇宙・医療・自動車レース部品に向きます。

材料とパラメータのライブラリが厚く、航空宇宙の認証実績も備えます。M 290-2や1kW版も併売中です。

注意点:機械単体で数千万円規模と初期投資・運用コストが高く、専任のオペレーターが要ります。樹脂試作が中心の現場には向きません。

HP Jet Fusion 5200

HPの、樹脂粉末を使うMJF方式の3Dプリンターです。量産AMを検討する中堅・大手に向きます。

造形速度が速く、ナイロン部品の機能性と量産での実績が強みです。5210や5600もファミリーとして併売されています。

注意点:設備の規模が大きく、初期投資が高額です。少量試作が中心の小規模な現場には向きません。

LUMEX Avance-25

松浦機械製作所の、金属AMと切削加工を1台に統合した機械です。金型メーカーや国内の大手製造業に向きます。

高精度で複雑な形状を造形でき、日本企業の製品として国内サポートを受けられる点も強みです。

注意点:機械単体で1億円規模と、導入の規模が大きくなります。樹脂中心の試作現場には向きません。


08

3Dプリンターの無料・有料でできることの違い

3Dプリンターは装置を買う製品なので、無償版という形はありません。無料で確かめられるのは、テスト出力やショールームでの体験の範囲です。導入前にどこまで検証できるかを整理しました。

項目

テスト出力・体験

導入後

造形品質の確認

自社データで数点を確かめられる

日々の出力で継続して確かめる

材料

標準の材料での確認が中心

用途に応じた材料を選んで使える

後処理

メーカー側で済ませた状態で届く

自社で洗浄・硬化・サポート除去を行う

ランニングコスト

かからない

材料・消耗品・保守が継続して発生する

サポート

営業担当の説明が中心

保守契約で修理や消耗品の供給を受けられる

テスト出力では、最も大きく出力する部品と、最も精度が要る部品の両方を依頼してください。後処理にかかる時間も、あわせて確認しておくと導入後のずれを減らせます。


09

まとめ

業務用3Dプリンターの比較は、造形方式を起点に絞り込むと判断がぶれません。実用部品や治具ならFDM、金属に近い剛性なら連続繊維機、外観や精密検証なら光造形が向いています。金属そのものの造形なら、金属AM機が対象になります。方式が決まったら、造形サイズ・対応材料・総コストの順に絞ってください。

最後は、候補を同じ用途の条件で見比べます。最も大きい部品の寸法、必要な強度と耐熱性、年間の材料費を数値で書き出しましょう。そうすれば、カタログの印象に流されずに選べます。製品は3Dプリンター(業務用)カテゴリで比較できます。

3Dプリンター(業務用)比較表

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よくある質問

Q業務用3DプリンターのFDM方式と光造形方式は何が違いますか。
A

FDMは熱で溶かした樹脂を積み上げる方式で、強度や耐熱性が要る実用部品・治具に向きます。光造形は液状レジンをUV光で固める方式で、表面が滑らかで寸法精度が高く、外観モデルや微細な部品の検証に向いています。最終部品に近い使い方ならFDM、検証用なら光造形が判断の出発点になります。

Q業務用3Dプリンターの本体価格はどのくらいが目安ですか。
A

ミドルクラスで100万円前後、エントリーの業務用で250万円前後から、ハイエンドでは1,000万円を超えることもあります。生産を終えたRaise3D Pro3(無印)は本体で約90万円台でした、Markforged X7は保守を含む構成で約400万円前後が目安です。本体価格だけでなく材料費・消耗品・保守契約を含めた総コストで比較すると判断しやすくなります。

Q強度の高い部品を造形したい場合はどの機種が向いていますか。
A

連続炭素繊維を部品内部に敷き込めるMarkforged X7が候補になります。アルミ加工部品に近い剛性の治具や固定具を樹脂で製作したい用途に適しています。エンジニアリングプラスチックを使うStratasys F123シリーズの上位機も、強度が要る機能部品の用途で検討対象になります。

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