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比較#2D CAM#板金加工#ネスティング

おすすめの2D CAMを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

板金・切断加工向けの2D CAM主要7製品を、対応加工機・自動ネスティング・CADデータの取り込み・上流連携・ポストプロセッサの5項目で比較。全製品が個別見積もりとなる費用の内訳、加工機の構成別の選定ポイントまで解説します。

製造業のシステム選定担当者ITトレンド編集部
おすすめの2D CAMを比較!基礎知識やできること、選び方までをわかりやすく解説!

板金・切断加工向けの2D CAMは、図面から加工データを起こし、材料の歩留まりを左右するネスティングを担う基幹ソフトです。同じ加工データを扱うソフトでも、対応する加工法やネスティングの考え方が違います。設備構成を無視して選ぶと、現場で機能を持て余しかねません。この記事では主要7製品を同じ軸で並べ、どの工場にどの製品が向くかを整理しました。

  • 加工機を1社で揃えているなら、その機械メーカーの純正CAM
  • 複数メーカーの加工機が混在するなら、メーカーに依存しない専業CAM
  • プラズマ・ガスで厚板を切るなら、切断加工に特化した製品
  • 見積もり業務が重いなら、上流システムと連携できる構成

最初の分かれ目は、自社の加工機が単一メーカーか混在かです。最終判断の前に、自社図面でDXFの取り込みからNCデータの出力までを試してください。


この記事でわかること

01

2D CAMの基礎知識

板金・切断加工向けの2D CAMは、平面の部品データから加工機用のNCプログラムを作るソフトです。対象は、レーザー・パンチ・プラズマなどの加工機です。比較に入る前に、担う工程と種類を押さえておきましょう。

ネスティング(板取り)

1枚の母材に、部品をいかに無駄なく詰めるかを決める工程です。2D CAMの中核機能にあたります。

歩留まりが数パーセント変わるだけでも、材料費に直結します。残材を実形状で登録して再利用できるか、共通線切断に対応するかも、実務で効く差です。

ポストプロセッサ

ネスティング結果を、加工機が読めるNCデータへ変換する設定です。

同じ加工機でも、コントローラのバージョンや搭載オプションで必要なコードが変わります。ネスティングが優秀でも、自社機に合うNCデータを出せなければ現場では使えません。

純正CAMと専業CAM

加工機メーカーが自社の機械向けに提供する純正CAMと、メーカーに依存しない専業CAMに分かれます。

純正CAMは、加工条件や金型のノウハウが標準で組み込まれています。専業CAMは、複数メーカーの機械を1つの環境で扱える点が強みです。

編集部メモ:スペック表を眺める前に、保有機のメーカー名・モデル名・コントローラを一覧にしてください。各製品でそのまま動くのか、個別調整が要るのかを確かめやすくなります。


02

2D CAMの基本的な選び方

2D CAMを選ぶ際には、自社の加工機の構成から逆算することが重要です。対応していない加工法があれば、他の機能がどれほど優れていても使えません。次の3段階で進めましょう。

加工法と加工機メーカーで絞る

主な加工法には、レーザー、タレットパンチ、複合機、プラズマ、ガス、ウォータージェットがあります。まず、自社が使う加工法に対応しているかを確認しましょう。

加工機を1社で揃えているか、複数メーカーが混在しているかでも候補が分かれます。

自社図面で一通り試す

歩留まりの向上率や処理速度は、カタログ上の代表値です。自社の部品構成で同じ結果が出るとは限りません。

代表的な図面を渡し、DXFの取り込みからネスティング、NCデータの出力までを試してください。取り込み時の手直し工数まで含めて評価します。

保守料込みの総額で比べる

本体ライセンスだけで比べると、導入後に想定外の出費に気づくことがあります。

機種ごとのポストプロセッサ、追加モジュール、年間保守料まで加えると、総額の順位が逆転しかねません。3〜5年の保守料込みの総額で並べ直しましょう。


03

2D CAMの比較項目

製品を並べるときは、同じ物差しを当てる必要があります。2D CAMで見るべき項目は次の5つです。まず一覧で全体像をつかみましょう。

比較項目

見るべきポイント

対応加工機

自社の加工法と、保有する加工機のメーカーに対応しているか

自動ネスティング

歩留まりの改善幅。残材の再利用や共通線切断に対応するか

CADデータの取り込み

DXF・DWGを線の途切れや円弧の分割なく取り込めるか

上流システムとの連携

見積もりや生産管理とつながるか

ポストプロセッサ

保有機のコントローラにそのまま合うか、個別調整が要るか

対応加工機

自社が使う加工法と、保有する加工機のメーカーに対応しているかを見ます。純正CAMは自社の機械に最適化され、専業CAMは多数のメーカーに対応します。

構成によって、守備範囲を広げられる製品もある点に留意してください。

自動ネスティング

部品をどれだけ無駄なく母材に詰められるかを見ます。一般に、手動配置と比べて5〜10%程度の歩留まり改善が報告されています。

改善幅は部品形状のばらつきや端材の使い方で変わるため、自社の図面で検証してください。

CADデータの取り込み

図面はDXFやDWGで受け取ることが多く、取り込み時の精度を見ます。

線が途切れる、円弧が分割されるといった不具合が出ると、CAM側で手直しが発生します。日々の作業時間に影響する項目です。

上流システムとの連携

見積もりソフトや生産管理システムとつながるかを見ます。

連携できれば、CAMの工程を受注から出荷までの流れに組み込めます。受注のたびに手入力で見積もりを起こしている現場ほど、優先度は高いでしょう。

ポストプロセッサ

保有機のコントローラに、そのまま合うNCデータを出せるかを見ます。純正CAMは自社の機械に合わせ込まれた出力が標準です。

専業CAMは機種ごとに用意・調整する前提になり、機種が増えるほど初期設定の工数も増えます。


04

自社に合った2D CAMの選定ポイント

同じ板金CAMでも、設備構成と受注の中身によって最適な選択は変わります。自社の工場に当てはめて、優先順位を付け直しましょう。よくある4つの型で整理します。

加工機を1社で揃えている工場

対応加工機とポストプロセッサの相性を最優先にしてください。その機械メーカーの純正CAMなら、加工条件や金型のノウハウがそのまま使えます。

ただし純正CAMは、他社の機械では強みを活かしきれません。将来、他メーカーの機械を入れる計画があるなら、専業CAMも候補に残しておきましょう。

複数メーカーの加工機が混在する工場

まず比べたいのは、対応できる加工機の幅です。機種ごとにCAMを使い分けると、その手間自体がコストになります。

1つの環境で複数機種のプログラムを作れる専業CAMが向きます。保有機種への対応可否は、機種名とコントローラの単位で代理店に確かめてください。

厚板や形鋼の切断が主体の工場

対応加工機のうち、プラズマやガス切断への対応の深さを見てください。厚板特有の段取りや、切断品質を高める機能が役立つ現場です。

版やエディションによって守備範囲が違う製品もあります。自社の板厚レンジに必要な機能が含まれるかを、事前に確認しましょう。

多品種少量で見積もり業務が重い工場

見積もりや工程管理など、上流システムとの連携を重視するとよいでしょう。1日に多数の受注をさばき、その都度見積もりを起こす現場です。

CAM単体の性能より、見積もりや工程管理とのつながりが効きます。ボトルネックが加工データの作成なのか、見積もりなのかを先に切り分けましょう。


05

2D CAMの費用相場

2D CAMは、主要7製品すべてが個別見積もりです。対応加工機やモジュールの構成で金額が大きく動くため、相場の金額は示せません。代わりに、何が見積もりを動かすのかを整理しました。

費用の内訳

費用を左右する要因

本体ライセンス

対応させる加工機の台数と加工法

ポストプロセッサ

保有する機種の数と、コントローラの違い

追加モジュール

自動ネスティングの上位機能、見積もり・工程管理との連携

年間保守・バージョンアップ

利用年数。フローティングライセンスを選べるか

教育・データ移行

既存ソフトからの操作の違い、過去図面と残材データの移行

本体ライセンスが横並びに見えても、ポスト調整費と保守料を加えると順位が入れ替わることがあります。時間帯をずらして複数人で使うなら、フローティングライセンスで台数を抑えられる場合もあります。


06

【比較表】2D CAMのランキング

製品データとして数値化できる4項目を、製造業適合性スコアで横並びにしました。工程管理・現場操作性・品質管理・中小適合の4つを5段階で評価しています。並びは中小適合の高い順です。下へ向かうほど、想定する企業規模と導入の重さが上がります。

順位

製品

提供元

工程管理

現場操作性

品質管理

中小適合

価格の目安

1

RADAN

Hexagon AB(Manufacturing Intelligence)

4

4

4

4

Hexagon経由で個別見積もり

2

AP100(板金CAD/CAM)

株式会社アマダ

4

4

3

3

要見積。構成により変動。関連製品のAP100LEは2023年3月末で販売終了、後継はVPSS 4ie

3

Lantek Expert

Lantek(ランテック)

4

3

3

3

公開価格なし、個別見積もり。対応加工機数・モジュール構成により変動

4

SigmaNEST

SigmaTEK Systems(Sandvik傘下)

4

3

3

3

公開価格なし、個別見積もり。対応加工機・モジュール構成により変動

5

ProNest

Hypertherm Associates(ハイパーサーム)

4

3

3

3

公開価格なし、個別見積もり。機能を絞った軽量版ProNest LTもある

6

TruTops Boost

TRUMPF

4

3

4

2

TRUMPF機械パッケージとセット見積もりが多い

7

BySoft CAM

Bystronic

4

3

4

2

Bystronicパッケージで個別見積もり

提供元の資本関係にも変化があります。SigmaNESTの開発元は、2021年にSandvik傘下となりました。ProNestの提供元も、2022年に社名を変えています(2026年時点)。


07

2D CAMの主要製品の詳細

ここからは表に挙げた7製品を、順位の並びのまま見ていきます。強みだけでなく、向かないケースもあわせて示しました。自社の加工機の構成と照らしながら読み進めてください。

RADAN

ヘキサゴンの板金CAMで、機械メーカーに依存しない専業製品です。複数の機種を運用する板金加工業に向きます。

長年の板金CAMの実績と、ネスティングの最適化が強みです。価格はヘキサゴン経由の個別見積もりです。

注意点:機械メーカーの純正CAMほど、特定の機械との密な連携は得られません。

AP100(板金CAD/CAM)

アマダの純正板金CAD/CAMです。アマダのレーザー機・パンチング機・複合機を中心に据えた工場が主な対象です。

加工条件や金型のノウハウが標準で組み込まれています。展開から金型割り付け、ネスティングまでを機械と一体で扱えます。立ち上げの早さも強みです。

注意点:他社の加工機が主体の環境では優位性が薄れます。関連製品のAP100LEは2023年3月末で販売を終えました。

Lantek Expert

ランテックの、機械メーカーに依存しない専業CAMです。複数メーカーの加工機を使う工場に向きます。

公式に多数のメーカーへの対応をうたい、1つの環境で複数機種のプログラムを作れます。加工機を更新してもソフトを変えずに済む点も利点です。

注意点:多機能なぶん習熟に時間がかかります。単一メーカーの機械だけを使う小規模工場には過剰です。

SigmaNEST

SigmaTEK Systemsの板金・切断CAMで、開発元はSandvik傘下です。材料費の比率が高い現場に向きます。

独自のネスティングエンジンで多数の配置パターンを探索し、歩留まりの最大化を狙えます。残材の活用や受注連携にも対応可能です。

注意点:多機能で習熟に時間がかかり、加工量の少ない現場では投資を回収しにくくなります。

ProNest

Hypertherm Associatesの、切断加工に特化したCAMです。プラズマ・レーザー・ガス・ウォータージェットを横断して扱えます。

切断条件の管理で品質を安定させ、段取り時間も短縮できる点が強みです。機能を絞った軽量版もあり、導入の規模を調整できます。

注意点:パンチや曲げなど、切断以外の板金加工には向きません。上位機能はエディションで制約があります。

TruTops Boost

TRUMPFの純正CAMです。TRUMPFの機械を運用する板金加工の現場に向きます。

TRUMPFの機械と完全に統合され、複数の工程を一括で扱えます。板金OEMでは定番の製品です。

注意点:TRUMPF以外の機械との連携は限られます。価格は機械パッケージとのセット見積もりが多い形です。

BySoft CAM

Bystronicの純正CAMです。Bystronicの機械を運用する板金OEMに向きます。

Bystronicの機械と密に結びつき、同社の生産管理ソフト群とも連携できる製品です。

注意点:他社の機械への対応は限られます。他社の機械が中心の現場では、専業CAMが向きます。


08

2D CAMの無料・有料でできることの違い

2D CAMには、無償で使える製品はほとんどありません。無料で確かめられるのは、デモや試用の範囲までと考えてください。導入前にどこまで検証できるかを整理しました。

項目

デモ・試用

有料ライセンス

図面の取り込み

自社の代表図面で精度を確かめられる

日々のすべての図面で使える

ネスティング

歩留まりの試算まで

残材の登録・再利用まで含めて運用できる

NCデータの出力

標準ポストでの確認まで

保有機に合わせたポストで出力できる

上流連携

含まれない場合が多い

見積もり・生産管理とつなげられる

サポート

代理店の説明が中心

保守契約で操作研修や問い合わせ対応を受けられる

デモや試用には、実際に毎日操作するオペレーターを同席させてください。既存ソフトと操作の思想が大きく違う製品ほど、習熟に時間がかかります。


09

まとめ

板金・切断加工向けの2D CAMは、4つの軸で整理すると判断しやすくなります。対応加工機、自動ネスティング、上流連携、総コストです。最初の分かれ目は、加工機を1社で揃えているか、複数メーカーが混在しているかです。前者なら純正CAM、後者なら専業CAMが出発点になります。

いずれの製品も、自社図面を使った試用で取り込み精度とネスティング結果を確かめてください。そのうえで、ポスト調整費と保守料を含む3〜5年の総額で比べましょう。保有機の一覧を渡して見積もりを取ると、比較が揃います。製品は2D CAM(板金・切断加工向け)カテゴリで比較できます。

2D CAM(板金・切断加工向け)比較表

ロゴ製品名ベンダー価格モデル特徴
RADAN ロゴ
RADANHexagon AB(Manufacturing Intelligence)要見積もり機械中立な板金CAMの定番詳細を見る
MACsheet IST ロゴ
MACsheet IST株式会社キャドマック要見積もり端材まで使い切る板取りに寄せた国産板金CAD/CAM詳細を見る
AP100(板金CAD/CAM) ロゴ
AP100(板金CAD/CAM)株式会社アマダ要見積もり板金加工機メーカー純正のCAD/CAM詳細を見る
SigmaNEST ロゴ
SigmaNESTSigmaTEK Systems(Sandvik傘下)要見積もり歩留まり最適化に強いネスティングCAM詳細を見る
Lantek Expert ロゴ
Lantek ExpertLantek(ランテック)要見積もり多機種対応の板金・切断CAD/CAM詳細を見る
ProNest ロゴ
ProNestHypertherm Associates(ハイパーサーム)要見積もり切断加工向けのネスティングCAM詳細を見る
BySoft CAM ロゴ
BySoft CAMBystronic要見積もりBystronic機械専用の板金CAM詳細を見る
TruTops Boost ロゴ
TruTops BoostTRUMPF要見積もりTRUMPF板金加工機と一体のCAD/CAM詳細を見る

よくある質問

Q2D CAMと3D CADの違いは何ですか。
A

3D CADは部品や製品の形状を立体的に設計するためのソフトで、2D CAMは展開された平面図面をもとに切断・抜き加工のNCデータを作成し、母材への部品配置(ネスティング)を行うソフトです。板金加工では3Dで設計したモデルを展開し、その平面データを2D CAMで加工データ化する流れが一般的です。

Q自動ネスティングの性能はどのくらい歩留まりに影響しますか。
A

ネスティングは1枚の母材に部品をどう配置するかを決める工程で、配置効率が数パーセント変わるだけでも材料費に直結します。輪郭形状をそのまま使うトゥルーシェイプネスティングや、部品間で切断線を共有する共通線切断への対応が、歩留まりの差として表れます。実データでの試算を製品選定の比較材料にすると効果を見極めやすくなります。

Q海外製の2D CAMでも日本国内でサポートを受けられますか。
A

Lantek Expertは国内パートナー企業との連携体制を整えており、SigmaNESTやProNestも国内の販売・サポート窓口を通じて導入できます。ただし対応の手厚さや日本語ドキュメントの整備状況は製品・代理店によって差があるため、導入前に保守体制やトレーニングの内容を確認しておくと安心です。

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